れろたんのだらだら日記

私の頭の中を書き留めておく日記です

行きつけの中華屋がなくなった話

皆さんもこころに決めた行きつけの中華屋を持っているかと思います。

私も大学進学以来行きつけの中華屋があったのですが、コロナで自粛していた期間中に気付かぬうちになくなってしまいました。むぅ、残念。

 

自粛明けの6/1、仕事帰りに喜び勇んで赴いたのですが、遠目から見て何となく雰囲気が暗い。近づくと店内の電気がついていない。扉の前には一枚の張り紙。

4月末にもう閉まっていたようです。

 

チャーハンがおいしかったお店です。

高火力でパラッパラに仕上げて、チキン系のうまみだしがしっかりごま油に乗って米と絡まる。最後にきつめに胡椒まぶす。それぞれの味が濃いのにちゃんとバランスが取れているベリーグッドなチャーハンでした。

ラーメンはもちろん、回鍋肉やエビチリ、春巻きなんかもハイレベルでどれ食べてもおいしいので友人にはよく勧めていたお店です。

まさに私のソウルレストラン。

 

1年くらい前から2部営業をやめて一日中空けていたり、夜の時間を長くしたりとなんとなくうまくいっていない気がしていましたが、まさか閉めるところまでいくとは。。。

地価の高いところに構えて、夜もお酒はあまり出ないし宴会も少ない、なのに長居しても居心地が良いソファと仕切りと、おおよそ儲かるとは思えないビジネスモデルでしたので利用者としては大変良いお店だったんですが、自分が経営はしたくないタイプですね。

なんだか知らない間にこれまた地価の高いところに2号店を出していたり、料理の単価が高いとは言えない中華屋としてはかなり難しいところに手を出していたようです。

 

実際どれくらいお客さんが来たら黒字になるんですかね。

建屋、厨房設備、内装、人件、経理システム、駐車場、原料、ランニングコストはこれくらいでしょうか。

開店資金を売り上げの一部から返済していくとすると、1000円に対して営業利益で100円くらい(約10%)とれるとして、、

あのお店は客単価が900-1300円くらいだったから平均するとおそらく1000円くらいかな。席数は13卓くらいで、ピークの12時台と18-19時台はだいたい満席だったはず。回転は30-40分くらい。一卓の平均は3人くらいかな。

他の時間帯は大体半分くらい埋まってる感じだったから、、

お客さんは一日大体200人弱くらいかな~。20万円の利益で、営業利益が2万円。月間60万くらいかな。実際はもっと営業利益低いだろうけどお酒がでるからこんなもんかな?この数字だと2か月休業でもランニングコストはかかる分でつぶれちゃうよね~。従業員の給料払ってたらオーナーが生活できなさそう。

 

個人事業主の友人の話だと助成金の振り込みはまだまだ先らしいし、キャッシュフローが止まって高金利で借りるくらいなら、スパッとやめる選択の方が楽なのもわかります。

 

事業主として経営する方がサラリーで働くより使えるお金は多いんだろうけど時間も体力も保証も厳しいだろうし、精神力とか向上心とか、経営者には知識以外にも人間力が必要なんだろうな~。

 

仕事でつらいときには週1回以上言ってたし、友達に好きなお店紹介してその後常連になったりとかしてたのにざんねんだ~~~。

あのチャーハンを再現するには家庭用では火力が足りない。つまり一生味わえない。諸行無常、一期一会って感じです。

悔やんでもしょうがないので、また新しく心の中華屋を探します。