れろたんのだらだら日記

私の頭の中を書き留めておく日記です

熱いと思っても手を離せない鍋

ちょっと前に戸外でBBQしていた時にダッチオーブンを熱していたんですが、ふたを開けて中の確認をしていた時に腕に触れました。熱くてすぐに離したかったのですが、重くて簡単に手を離せません。何も考えずに手を離した方が二次被害になりそうだったからです。

 

ダッチオーブンとはこんなもの↓実際に使っていたユニフレームさんのサイトです・

https://www.uniflame.co.jp/product/660997

660966-1

 

当時はダッチオーブンでパエリア作っていたのですが、それはまた別の機会に。

いかに素晴らしいかを小一時間語れるレベルでダッチオーブンは大好きです。

 

てなわけでやけどをしました。ちょっと赤くなってピリピリする程度だったので冷やすだけ冷やして放置です。

1秒くらい腕についていましたが、大したダメージはありませんでした。

最近きれいに治りましたので、水ぶくれでぐずぐずになるやけどと何がちがうのかとか、それなりの時間触れていたのに大丈夫だったのはなんでだろうと思ったので調べました。

 

やけどで検索すると病院のサイトがやけどの注意喚起をしてくれていますね。主に症状と対処方が紹介されています。皮膚の構造と、どこまで組織が破壊されるとどんな症状で、治療法はこんな感じ。という風に書いてあります。

 

とにかく「水道水で冷やせ」とあります。

〇冷やす

感染症を防ぐ

という目的です。

なので川の水だとだめなんですね。川の水といえば私はエキノコックスがこわいですが、さすがに関係ないでしょうか笑

 

そんなちょっと冷やしたくらいで何か変わるのか、熱源から離せば十分ではないかと思ってしまいますが、非常に大切なようです。

〇やけどするほどの熱は簡単には冷えない

がポイントです。

タンパク質の編成が42度程度で開始します。皮膚の組成は6割ほどが水ですので、熱の移動にはそれなりに時間がかかります。タンパク質の変性によって熱が発生しますし、こもった熱でどんどんやけどが広がっていきます。

これを抑えるのに流水で20分ほど冷やすのが大切なんですね。氷を凍傷の可能性があるので流水が推奨されています。

 

余談ですが、カイロは服の上から使うことが前提になっているので、最高温度が50度程度に設定されています。そのまま握ったり皮膚の上から貼ったりするとじわじわと変性が開始していきます。熱いのと痛いのを取り違える低温やけどの原因になります。ご注意を。

 

ただ、42度以上の物体に触れるとすぐさまやけどするわけではないです。これは高校で反応速度論を勉強しないとイメージしにくいかと思います。反応速度論は化学IIですので、履修しない人も多いのではないでしょうか?

 

熱伝導と物質移動が律速になります。

熱伝導はタンパク質のような有機物質は自由電子がない分金属に比べて低い値を示します。ましてや、水分を体組成は6割ほどが水分ですので、さらに温まりにくいです。フライパンより肉が温まりにくいといえばイメージしやすいのではないでしょうか。

物質移動は簡単に調べるだけでは出てきませんでした。常温でグネグネに絡まりあっているものが水和しているようですが、どうなんでしょうね。生化学をまじめに勉強しなくてはならないようなので、その分野の方に任せます。軽く調べた限りでは物質移動が律速になるようなことはなさそうです。

 

なんだかマニアックになってきました。

120度ほどに熱した鉄の鍋を1秒ほど触っても、皮膚が厚く肉の多い部分ならそんなにきついやけどにはなりませんでした。熱容量が大きい鉄の鍋を触っても皮膚は40度を超えるまでには時間的に余裕があるということですね。これがひざやすね、指先などの薄くて水分の少ない箇所だとより危険度が上がります。

 

 

重たいもの、熱いものを触るときはケガに気をつけましょうね、という話でした。